2026年1月13日刊行
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民生委員・児童委員自己研修テキストシリーズ14
民生委員信条の理解と実践
-民生委員信条から考える民生委員活動-
松藤和生 著
A5版・96頁
定価1,650円(本体1,500+税10%)
ISBN978-4-910868-09-7

地域で暮らす人々の生活にもっとも近い場所で支援にあたる民生委員。その活動を支える“心の軸”として受け継がれてきたのが「民生委員児童委員信条」です。
本書は、この信条に込められた精神を手がかりに、民生委員活動の本質と実践のあり方を丁寧に読み解く一冊です。
「隣人愛」「地域把握」「相談援助」「協力・協働」「公正と人格向上」といった信条の要素を、単なる理念としてではなく、現場で直面する支援場面と結びつけながら解説。言葉にならないSOSのキャッチ、過度に踏み込まない配慮、秘密保持や倫理的判断、関係機関との連携、人権に基づくまなざしなど、実践に必要な視点を平易に示しています。
また、地域課題の変化や子どもの権利、相談援助の基本姿勢、民生委員として迷ったときの“立ち返る位置”の見つけ方など、日々の活動にすぐに生かせる知見も豊富に掲載。民生委員信条が今日の地域福祉にどのような意味をもち続けているのか、そしてこれからの民生委員活動に何を問いかけているのかを展望します。
年間100回以上の研修で全国の民生委員と向き合う著者が、現場感覚に根ざしながら信条の精神を立体的に解説した本書は、新任委員の入門書としてはもちろん、ベテラン委員が自身の活動を見つめ直すための「実務と理念をつなぐ書」としても最適です。
■ 本書の特徴
・ 民生委員信条を“実践の視点”からわかりやすく解説
・ 信条の精神と日々の支援場面を結びつけて理解できる
・ 支援の距離感・秘密保持・地域把握など実務の要点を整理
・ 現代的な地域課題や子どもの権利にも対応した内容
・ 新任からベテランまで役立つ“活動の軸”を示す一冊
■ このような方におすすめです
・ 民生委員・児童委員の新任の方
・ 活動の基本姿勢や信条をあらためて確認したい方
・ 支援や相談対応で迷いやすい方
・ 住民との関係づくりを深めたい方
・ 地域福祉や民生委員制度を学びたい方
民生委員としての姿勢を温かく照らし続ける“灯り”としての信条をあらためてとらえ直すため。民生委員必読の一冊。
〜内容〜
第1章 民生委員信条とは何か
1節 民生委員信条の成立
2節 座右の銘としての民生委員信条
3節 民生委員信条と民生委員活動
4節 民生委員信条と児童憲章
第2章 隣人愛をもって、社会福祉の増進に努めます
1節 “隣人愛”の現代的意味
2節 孤独を生まない地域づくりと隣人愛
3節 相手の尊厳を守る支援としての隣人愛
4節 “つなぎ役”としての隣人愛
第3章 常に地域社会の実情を把握することに努めます
1節 地域把握の目的と必要性
2節 地域の特性をどのように把握するか
3節 地域課題をとのように見立てるか
4節 地域課題をチームで共有・支援
第4章 誠意をもって、あらゆる生活上の相談に応じ、自立の援助に努めます
1節 “誠意”は相談の基本姿勢
2節 相談場面の基本的なコミュニケーション
3節 相談内容を整理し、支援につなげる
4節 “自立支援”とは何を意味するのか
第5章 すべての人々と協力し、明朗で健全な地域社会づくりに努めます
1節 地域共生社会の理念
2節 協働のための関係づくり
3節 地域の“明朗さ”とは何か
4節 協働を進めるための具体的アプローチ
第6章 常に公正を旨とし、人格と識見の向上に努めます
1節 民生委員に求められる倫理観
2節 公正な判断のための基本姿勢
3節 人格と識見を高めるための自己研鑽
4節 民生委員としての成長を支える仕組み
第7章 児童憲章
1節 児童憲章とは何か
2節 児童憲章の基本理念
3節 児童憲章と子どもの権利条約
4節 民生委員が児童憲章を実践する視点
5節 児童憲章と民生委員活動
第8章 民生委員活動と民生委員信条
1節 これからの民生委員活動
2節 民生委員信条の現代的意義
3節 信条を実践するための姿勢と行動
4節 信条を次世代につなぐために
5節 民生委員信条の未来
付録 児童憲章
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